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Never End Journey [日々思うところ]

京都発の各駅停車に飛び乗った。汽車に揺られながら、根拠のない妄想を抱いてた。

東寺手前の急カーブで加速された列車は、南へ下りだした。宇治川を越えたあたりから、田園風景が増えてきた。高い建物はなく、雑然とした地方都市が広がってきた。

木津川を超えて、いよいよ奈良に近づいた。そのとき、停車駅が唐突に現れた。多くの学生が汽車から降りて、私も後を追うように下車した。なにもない街に、人が溢れていた。

親たちが山を切り開いた、未成年たちの都市は、モラトリアムで溢れていた。

我々は、自由と快楽を引き換えに、多くのものを失った。あの時、時間はいくらでもあると信じていた。しかし、なんてことはない。ノー天気で、危機感のない未満シティで、多くの時間を浪費しただけだった。簡単に、青春と若さを失ってしまった。

厳しい身体試験を経て、その後に控える、厳しい強制労働の猶予期間だった。

一見良識があるけど、実際はサルのようにイカれた若者たちばかりだ。皆、奇声を上げながら暴動を起こしていた。セックスギャンブルバイオレンス。あらんばかりの悪事が、街に満ち満ちていた。度胸のない私は、部屋に引きこもって、来る日も来る日も読書ばかりしていた。

生存競争力を失った私は、小学校で受け取った切符を今更持ち出したのだ。約束された未来は、印字がにじんでいた。目的地は、消されていた。

社会への適合の過程で、社会の歯車から弾き飛ばされた私は、必死で車輪にしがみ付いていた。汽車に乗っかっていれば、すばらしい旅にいけると勘違いしていた。

私は、途中下車した駅で、汽車に乗り違えた。

・・・気がついた。

私は、酔っ払って、四条河原町のビルの片隅に座り込んでいた。気持ち悪くて立ち上がれなかった。道行く人は多かったが、やけに世界が暗黒に満ちていたことが、印象に残っている。

私は、うつむいた。決して終わることはないのだ。
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