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太陽を盗めなかった男 [日々思うところ]


太陽を盗んだ男その01

私は、街全体が牢獄になったような感覚に襲われた。

牢獄は、私を中心に同心円状に広がり、空まで多い被さった。曇りがかった空は、光すら漏れてこない。

学生時代からの相変わらずのこの街で、私の人生は決められていく。「いやいや、それは俺じゃないよ。」といっても無駄で、焼き付けられた烙印は消せない。失った時間と、費やした資金は、結果として無駄同然だった。

相変わらずで、どうしようもない。やけにクルマばかり走っている田舎町。

すべてを破壊したい衝動に駆られながらも、抜け出すことでしか抵抗できない。

それはわかっている。逃げ出した先が、また牢獄になり、私を追い詰める。答えが出ていないのだから、結局は堂々巡りに陥るのだ。

だけど、北海道に釣りに行こうと思う。朱鞠内湖の巨大なイトウと対峙したいと思う。

ひたすら現実逃避したい。それから考えたい。

これは、単なる暇つぶし。どうしようもなくダメな男の敗走に過ぎないのだけれども・・・。

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